2011年3月5日土曜日

【第10回開催報告】小金井で活躍する若者 飯田剛史さん、山中元さん(3/4)

小金井110人のストーリー第10回目は、
「いがねこ」の飯田剛史さん、山中元さんにお話を伺いました。



まずは「いがねこ」の活動紹介からお話ははじまりました。
いがねこはもともと小金井近辺の東京農工大学・法政大学・東京学芸大学・
亜細亜大学の学生が集まって食を中心に小金井を活性化しようという目的を持った団体です。
実際の活動としては、江戸東京野菜を使った料理コンテスト、レシピ作り、
また最近では新しいラーメン作りなどもされているそうです。

そもそもの結成のきっかけは、
3年前の市制50周年に市が開催した
大学生が小金井活性のためのアイデアを出し合うといった
企画に参加したことだそうです。

元々飯田さんの専攻は、化学で大学の中での研究がメインなので、
もっと外に出て何か活動したいと思っていたそうです。
一方、山中さんは建築を専攻しており、都市におけるスローフードに
興味を持っており、そこから今の活動に繋がっているそうです。

ちなみにいがねこの名前の由来は、
小金井=こがねい→いがねこ=井金小
小金井を若者のパワーでひっくり返そうという
意味が込められているそうです。

いがねことしてはじめての活動は
江戸東京野菜を使った料理コンテストです。
レシピを募集して、1次で書類審査、2次で応募者が
料理を作って審査するというものです。
応募は小金井以外からも合計約60通ほどきたそうです。
また反響も多くて、新聞やラジオ等メディアの取材もたくさんきました。

この企画を通して、自分たちいがねこの活動は
市役所やNPO、飲食店の方々などの協力があって
成り立っているということを実感したそうです。

また、企画を運営することばかりで、
それを次に継続していこうとする意識が足りなかったという
反省もあったそうです。



その後は実際に自分たちの手で野菜を売ってお客様の声を聞いたり、
農業についてのシンポジウムも積極的に行っているそうです。

そして現在は江戸東京野菜を用いたラーメンの開発も行っています。
これはもっと若者の野菜を食べてほしいという想いからはじまった企画だそうです。
伝統小松菜を麺に練りこみ、豆乳を使った白湯スープでレタスやトマトが入っていて、
サラダのようにさっぱりとしたラーメンだそうです。

また活動を通して地元の農家の方々との交流もあるそうです。
今農業は農地に高い税金が課せられて、
先祖代々の土地を手放すことも多くなっているといいます。
しかしその様な状況の中でも、
おいしいものを作りたいという想いを持って懸命に続けていらっしゃる方もいるそうです。

このように小金井との関わりが強いお2人ですが、
実はお2人とも小金井のご出身ではないそうです。
大学進学を機に小金井に興味をもち活動をはじめます。
それ以前の小金井への印象は特になかったそうですが、
活動を通して自分たち以外にも様々なおもしろい活動をしている
方々との出会いやつながりができ、印象も変わっていったそうです。

来年度からは主要メンバーの2人が抜けて
山中さん中心に活動を続けるそうですが、
大学の学食に江戸東京野菜を取り入れたり、
野菜直売所のリノベーションなどのアイデアを
実現することを目指していくそうです。

学生が地域に出て活動することの大切さを
改めて考えさせられる回でした。

飯田さん・山中さん、ありがとうございました!