2010年12月7日火曜日

【第2回開催報告】小金井で挑戦するお店!西村和弘さん(12/1)

今回のゲストは、帆前掛け専門店
「Anything」の西村和弘さんです。
http://www.anything.ne.jp/index.html

入口すぐのスペースにぎっしり詰めかけたお客様を前に
アートフルアクション事務局の佐藤の司会でトークが始まりました。

西村さんとアートフルアクション事務局の佐藤

まずは、西村さんと前掛けの出会いから話は始まりました。
Anythingを立ち上げ、両国でTシャツの仕事を始めた西村さん、
前掛けに注目したのはほとんど偶然だったと言います。

浅草橋たまたま目についた前掛けにプリントを施し、
自身のウェブサイトに掲載していたところ、
予想外に問い合わせが多く、
次第に前掛けを扱う様になったとのこと。

しかし、本格的に前掛けに取り組もうと考え、
実際に作っている職人さんたちにたどりつくまでは
非常な苦労をされたそうです。

日本の流通では途中段階で、
二重三重に代理店や工場が入ってくるため
間のブラックボックスとも言える段階を溶きほぐすために
一年以上もかかったという話でした。

最終的に、愛知県豊橋市が産地であることを突き止め、
自分の取り組みを直接説明して本気である事を理解してもらい
職人さんたちとの交流が始まります。

一方、前掛け産業の経済的状況を実際にみて
「見て見ぬふり」はできないとも思われたそうです。

Anythingの前掛け。豊橋の職人さんたちとの協力で作り上げています。

当初、前掛けは全く売れず。
東急ハンズにコーナーを作ってもらったものの、
十日間以上売上がない事もあったと言います。

しかし、形だけまねた外国さんの量産品とは違うしっかりした質への理解、
様々なイベントの展開によっての浸透、
不況によって逆に「前掛けの似合う飲み屋」の増加するなど、
次第に売上は軌道に乗っていきます。

しかし、ここで放っておいては単なるブームに終わると考えた西村さんは、
次の一手として海外への紹介を考えます。
地道な売り込みの結果、アメリカで大手代理店に扱ってもらう事が決まった上、
紀伊國屋書店のニューヨーク本店で、展示会の開催も決定しました。

この展示会には、前橋市の職人さんたちも駆け付け、
ニューヨーカーが職人さんたちに握手を求める列ができるほど
大盛況に終わったそうです。
ニューヨークでの西村さんと職人の皆さん

小金井から世界へ前掛けを発信している西村さん。
小金井市の事務所では両国のビジネス街とは違う、
鳥の声が聞こえる環境でクリエイティブな仕事ができていると言います。

取引相手は小金井の外、都心を拠点に活動している方が多い中、
市内を案内してビジネス以外の話もしながら、
小金井の良さを伝えて商談にも生かしているとのこと。

連雀通りから、ドックデコさんの横を抜けてはけの道へ降りていき、
美術館まで歩いて、湧水をみた後に喫茶店による。
そのあと、はけの小道を抜けて農園の間を通り、
Anythingの事務所にたどりつくというのが、
商談相手もリラックスして、話もまとまる必殺のルートとのこと。

小金井と日本のモノづくりの魅力を伝えて下さった西村さん。
参加者からの質問に答えた後、
クイズの正解者にオリジナルバッグをプレゼントくださいました。

アートフルアクションのバッグを参加者にプレゼント


素敵なオリジナルバッグ
小金井から世界へ!をキーワードに挑戦し続ける西村さん。
熱い思いと、小金井の素晴らしさが伝わるトークをありがとうございました!
ちなみに来年は、豊橋の職人さんたちと触れ合うバスツアーを企画されているそうです。
西村さん、ありがとうございました。
さて次回12月18日(土)は2本立て

第3回「小金井自慢の子育て」11:00-
ゲストは、小金井で子育て支援の活動をされている
子育てサロン@SACHI代表の高橋雅栄さん。
http://www17.ocn.ne.jp/~sachi169/

 第4回「小金井から発信するアート」19:30-
続いて、夜の回のゲストはモグラグガレージの
太田素子さんと沖冲.さん

皆様のご来場をお待ちしています!


■ 当日アンケートから

おもしろかったです。1時間半があっという間でした。人のもつ力を思い出させてくれ、信じさせてもくれるよいイベントだと思いました。

西村さんの熱い思いが伝わってきました。「人とのつながり」を大切にしていきたいと思います。

西村さんが人と人とのつながりを大切にされているからこそ今があるということが伝わってきて感動しました。

心でいろんなものやお金や人が動いていくのがすごいなと思いました。それに加えてプレゼンの上手さもある西村さんのバランスの良さもすごいと思いました。

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