2011年2月19日土曜日

【第9回開催報告】小金井の名店 下村幸枝さん(2/19)

小金井110人のストーリー第9回目は
和菓子屋三陽の女将、下村幸枝さんにお話を伺いました。



もともと三陽一店舗目は目黒で始まったそうです。
そこに弟子入りをして一人前になれば、
自分のお店を持つという流れだそうです。
下村さんのご主人は世田谷の三陽で13年間
修行されて、小金井にお店を持つことになったそうです。

ご主人との出会いは、人の紹介で
出会って1カ月で結婚を決めたそうです。
決めた理由は、ご主人の手を見たときに
まめがいっぱいできていて、これほどまで
努力する人なら安心だと思ったことだそうです。

愛知のご出身である下村さんは、結婚を機に小金井へ移り、
店をはじめた当初は、まわりをみる余裕すらなかっと言います。
それはお店が忙しくて、はじめて現在まで40年ずっとだそうです。

お店で一番の人気商品の麩まんじゅう
誕生の理由は材料屋さんにお麩を紹介されたことだそうです。
そもそもまんじゅうはふかして作るものですが、
麩まんじゅうはゆでて作られています。

作った当初は中からあんこが出てきてしまったり、
食感がよくなかったりしたそうですが、
小金井には昔からゆで饅頭を食べる習慣があり、
店一番の人気商品になります。
メディアなどでも積極的に取り上げられ、
今では遠方からも買いにこられています。



そもそも和菓子はとてもデリケートなものなので、
気温が少しでもちがうと、食感が変わってしまうそうです。

また今お店はご主人だけではなく、
息子さんも2代目として活躍されているそうです。
お店を始めた当初は自分たちではじめた店は
自分たちの手で閉めたいと考えていたそうですが、
今では2代目として頼もしい存在になっているといいます。

毎日ご主人と息子さんの作った和菓子を
見ておられる下村さんは、
見ただけでどちらが作ったものか見分けれるとか。
また今日のできがいい悪いも一瞬でわかるそうです。

40年間お店の切り盛りを休みなくされてきた下村さんですが、
お子様を3人も育てられています。
自分たちだけではなく、地域の方々にも助けられながら
成長していったといいます。

また子育てにはモットーがあって、
男の子には腹いっぱい、女の子には胸いっぱいです。
料理を出すときは常に温かいものを出すように心がけているそうです。
またお店のアルバイトの方々や職場体験にきた地元の中学生にも、
温かいお昼をごちそうしているそうです。



40年間お店を続けていると、
親の付き添いでお店に来ていた子供が
大きくなって自分の子供のために
和菓子を買いに来ることもあるそうです。

そもそも和菓子は、初節句やお彼岸、結納など
人の節目には欠かせないものだといいます。

またお店にこなくとも、
店に来たことがある人が外を歩いているを見ると、
機嫌や体調がわかるそうになったそうです。
40年間続けて、「今が一番大事なとき」を
モットーに続けてこられているそうです。

お話を伺って、
下村さんが地域のお母さんであると強く感じました。
お店の中だけではなく、地域にも目を配っていて、
それが三陽というお店が40年間愛され続けている理由だと思いました。
下村さん、ありがとございました!






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